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天雷(てんらい)は、大日本帝国海軍が開発し、太平洋戦争後半に試作した局地戦闘機である。略符号は「J5N」。 == 概要 == 日本海軍はアメリカの重爆撃機B-17などに対抗させるため、1943年1月に双発単座で速度と上昇力、それに火力、防弾装備に重点を置いた、強力な大型爆撃機用の乙種戦闘機の試作を中島飛行機に命じた。これが十八試局地戦闘機「天雷」(J5N1)である。 海軍が出した要求は * エンジン:誉21型 1,990馬力2基 * 最大速度:667km/h(高度6,000~6,500m) * 上昇力:6,000mまで6分以内、上昇限度11,000m * 武装:20ミリ機銃と30ミリ機銃を各2門装備 そのほか、操縦席や燃料タンクなどは十分に防弾装備を行うこと、軽快な操縦性を有することなど、かなり過酷なものであった。これに対して中島飛行機は、機体の小型軽量化を図りファウラー式二重フラップと前縁スラットを導入するなどの工夫を行い、計画からわずか1年2ヶ月で試作一号機を完成させた。 期待されて誕生した本機だったが、試験飛行では他の誉エンジン装備機同様、振動、油漏れなどによる出力不調に悩まされることになった。加えてフラップとエンジン・ナセルとの相関形態から発生するナセル・ストールが発生し、最大速度が思うように上昇しなかった。エンジンナセル部分については整形改修が行なわれたが大きな改善は見られず、最大速度は597km/hに留まり、上昇力も高度6,000mまで8分かかるなど要求値を下回るものだった。また、海軍側の過剰な要求により、重量過大になってしまったことも性能低下につながった。 結局、操縦性は良好だったものの、その他の性能は海軍の要求値を大きく下回ったため1944年(昭和19年)秋に行われた海軍の試作機の開発対象絞込みに引っかかり、試作機が6機作られただけで開発は中止された。なお、5号機、6号機は複座型に改造され、武装も30mm機関砲を2門斜めに設置した夜間戦闘機型としてテストされた。また、斜め銃は3号機にも装備されていた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「天雷 (航空機)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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